わたしのばあい

心の風邪など存在しないの…心にあるのは傷と痛みと…ざわつく風

ヘルプマークへの理解と問題点

みなさんは、ヘルプマークをご存知でしょうか?

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主にバッグのファスナーや、持ち手部分などにつけてる方が多いと思いますが
見たり、気づいたことありますか?
かなり大きめな上、鮮やかな赤色なので目立つと思うんですが…。

◆ヘルプマークとは?◆

このマークは東京で2012年度に制定されその後、全国で広がり始めています。マークをつけてる人は

内臓疾患・難病・義足や人工関節・精神疾患などの
見えない障害や困難さを持ってる方達です。

パッと見、いわゆる健常者にみえても
実は援助や配慮を必要としている人が沢山います。
そんな方達がこのマークを付けていることで、支援やサポートを受けられるよう
作られたものなんです。

十字(+)マークは<助けを必要としている=ヘルプ>
ハートマークは<助ける、介助する気持ち>を意味しているそうで
必要な時や状況時に手を貸してくださいという意味です。

◆問題点あれこれ◆

①導入されてる地域に差がある事
 このマークは東京からスタートしていますが
 導入(配布)は各県・自治体によりバラバラな状況です。
 すでに導入されてる所から、今後〇〇年から導入
 中にはまだ予定すらない所もあります。
 県として一斉導入してるところもあれば、市町村に任せている所もあるようです。

②ヘルプマークを持つ対象者が広い事
 見えない難病など~と書きましたが、妊娠初期の妊婦さんも対象です。
 妊娠初期はまだお腹も目立たないし流産のリスクもあります。
 なので、確かに介助や配慮は必要だと思います。
 ただ、それとは別にマタニティーマークというものがすでに存在しています。
 妊娠初期であっても、マタニティーマークでいいのでは?という意見があります。

③行政の対応がバラバラである事
 基本的に、マークは1人1個です。
 ですが地域だったり配布する人によって、何個も渡すケースが報告されてます。
 何個ももらった人が、導入されてない地域の方に渡す事があるようで
 それは…まぁ、私的にはいいかな?とも思いますが
 残念な事に、悪用する人がいると言う事です。
 現にフリマアプリやオークションに出品し、高額な利益を出してる人がいます。
 通報などして一旦は削除されても、それこそ【いたちごっこ】ですね…

 ここで、伝えたいのは。
 私には関係ないわと思うかもしれないですが、ヘルプマークは
 税金で作られてるものだということです。
 みなさんの税金で作られた、助け合いの為のマーク(印)で
 不正な利益を得ている人がいるという事実。
 これを、関係ないわというのは…どうなのかな?という事です
 
 また一部の情報ですが、メンヘラマークと言って
 (特に)女子中高生らしいのですが、メンヘラ=カッコいい風潮があるらしく
 ファッションアイテムとしてつけてる子供達がいること
 デザインが可愛いからつけるという風潮があること
 これは…理解に苦しむところです。

 
④配布の仕方が統一されてない事

 ヘルプマークは申告制です。
 地域により配布先は様々で、駅などで配布されてる地域もあるようです。
 私の住む所は、
 市役所・保健所・保健センター・障害、就労施設でのみ受取可能です。
 しかし、そこで確認などの手続きはありません。
 障害手帳のように、医師の診断書や行政の聞き取りもありません。
 「ください」でもらえてしまうという事です。
 わたしが参加してる団体の報告では、県によっては
 簡単でも、病状などの質問をされるところもあるようですが

 ほとんどの地域では無条件配布してる為、悪用する人がでてると考えられます。
 うむ~(--〆)です。
⑤つける事の意識とリスク
 マークをつける事にためらっている人が沢山います。
 何故なら、なかなか認知されない事や偏見です。
 確かにヘルプマークを付ける人の中には精神疾患の人もいます。
 わたしは手足の不自由さと共に疾患、特に外出時だと
 パニック障害や、それによる過換気(過呼吸)発作のリスクがあります。
 メンヘラマークと呼ばれるのは、そのせいだと思いますが
 パニック障害を持つ人は、実は数字以上に沢山いると言われてますし
 過呼吸は誰にでも起こりえる発作です。
 なんだけど…やはりメンヘラ⇒ヤバイ⇒犯罪者
 このような認識が根強いんしょうか。
 現実は犯罪統計をみても、精神疾患の人の犯罪率は
 健常者の方よりかなり低いんですが、インパクトがあるのでしょう

 又、ほんのごく一部の人ですが
 【ヘルプマークつけてるのだから席を譲れ】といった言動の人がいます。
 これは…ちょっとイメージを悪くする行動だと思います。

 確かに優先席でスマホしてたり、寝てる(フリ?)な人に対して
 「そこ優先席だよ」と思ったりする事がありますが
 自身がみえない障害だからこそ、
 「もしかしたら、困難さを持っているのかも?」とも考えます。
 人によるとは思いますが、大半の人は絶対譲れ・座らせろ
 なんて思っていません。
 確かに譲ってもらえると嬉しいのも確かです。
 それは座れるからではなく気遣ってもらえた事が嬉しいのです。
 「大丈夫ですか?」「手伝える事ありますか?」
 そういう優しさに触れる事が嬉しいんです。
 なので自身の体調が悪くなければ座らない人も多いです。

今後、高齢者社会が進めば、年配の方+病気を患ってる方も増えます。
事故やケガで障害を持つリスクは誰にでもあります。

でも、当たり前ですが「まさか自分が…」なんて思いませんよね

だからと言って無関心でいいということではありません。

今回、この記事を書くことにかなりためらいがありました。
皆さんに知ってもらうための活動とはいえ
わたしの表現の仕方が更に誤解を招くのではないかと…。
バリアフリーも福祉も先進国の中では遅れている日本。
先の地震や自然災害もそうですが、避難する事すら困難な
一見健常者に見える人が、確実に存在しているわけです。
1人でも多くの方に知ってもらいたいと思いまとめてみました。
それと、不正な販売品を購入してほしくないという事。
今後、もしかしたら更に改良や改善、見直しがされるかも?しれませんが
もしヘルプマークをつけてる方を見かけたとき
少なくとも、好奇な目や偏見な言動は避けてもらいたいと願っています。

↓↓わかりやすい動画です。

www.youtube.com