わたしのばあい

心の風邪など存在しないの…心にあるのは傷と痛みと…ざわつく風

虐待と障害を背負って生きて行くということ

息子が発達障害と診断されたのが、今から10年前。

元々は元夫の虐待により、息子の言動がおかしくなりました。
当時すでに、元夫の度重なる交通事故がきっかけでパニック障害になり
ちょっとした音でも発作を起こしてしまうような状態…
私も、精神状態がボロボロになってました。

怒鳴り声とギャン泣き、止める私への暴言
そんな日常で、2度目の別居と2度目の離婚宣言
唯一の救いだった父の突然の死
1人で子供を守る事で必死だった中で、子供の異変にきづき
行政の福祉相談窓口へ通い、長らく予約を待って小児精神科に通院し始めました。

別居開始、そして調停を申し立て離婚。
一旦落ち着いたようだったけれど、子供の言動から見える心の傷は
それはそれは痛々しく、私自身も精神を病んでしまってたけれど
通院、行政や学校への相談で駆け回りました。

子供の診察とカウンセリングが始まって数か月後
心理士の先生から「発達障害の検査をしたい」と言われました。

幼稚園に通うようになって「検査を」と言われたお子さんもいたけれど
息子に関しては全くそのような事をいわれることはなく
むしろ、私の方が(障害があるのかも?)とかかりつけ医や先生に話しても
「心配しすぎですよ~(笑)」と言われてました。
なので先生の言葉に動揺することはなく「やっぱりか…」と思いました。

結果、ADHDとLDの診断がでて、今度は
療育などがうけられる施設や機関を捜すため又、奔走する日々
おかげ様で、様々な偶然や出会いがある4つのケアが始まりました。

診察・カウンセリング・療育・リハビリ
交通事故がきっかけでパニック障害になり、父を亡くして、を発症してたけれど
私自身が、母と叔母からの長年の虐待を受けて育ったのでとにかく必死でした。

本当に色々な事があった。そうとしか書けない、ありすぎて。
そんな10年が過ぎた先日、子供の診察で【自閉症】を言われました。
はぁ?です(笑)
 今更、自閉症っていわれても…

10年前と今とでは、発達障害を含む障害の捉え方が違います
残虐な事件やトラブルが起きた時、ネットニュースのコメで
「(犯人は)アスペだから」のようなのを多々目にしますが
正確にいえば、今、アスペルガーをいう言葉はありません。
医療現場で使う事はありません。
当事者や関係者でないと知らない事だとは思いますが…。

息子はアスペルガーではないのですが、ADHDも幼い時代は本当に大変でした。
こだわりも強いし、多弁で、とにかくうるさい(笑)

発達障害ゆえに、出来る事とできない事の差が激しい。
IQが120ある項目もあれば、80弱のものもある。
LD(学習障害)もあるので、ノートに書くことが難しく
授業のペースについていけなかった。
今はタブレット学習やPC、ネットを使って学習できるので
う~ん、もう少し早く取り入れてくれてたら
学習へのコンプレックスも違ったかな?と思います。

発達障害を含む、全ての障害は、今ではスペクトラムという捉え方なので
自閉症といわれても「へ?」と共に妙な動揺が(汗)
発達障害と言われた時にも感じなかったのに…です。
でも、今の息子がそれで何か変わるわけでもなく
今のスペクトラムというものも、数年後また違う形になるかもしれないし
ここで立ち止まっても仕方ない。

私も息子も虐待を経験し、障害をもつ身になった。
わたしのばあいは、積もり積もったものが一気に噴火したって感じだから
息子と同じではないけれど、生き辛さを背負って日々過ごしていくことは同じ。
大変な事は今でも山ほどあるけれど、子供の将来も不安はありすぎるけれど
毎日楽しく学校へ行き、友だちも仲間もいて
障害、障害名に引け目を感じたり、潰されないよう
歩んでほしいなと思ってます

自閉症診断の聞き取り項目?質問?があったけれど
なんせ0歳児の時の事を聞かれても・・・
どうだっけ?ってことも多々あって
先生も、まいっか~みたいな(笑)
いい医師(相性も含む)に出会う事は本当に大切だと思います。
なかなか子供の精神科や、ケアをしてくれるところを探すのは大変ですが
息子の当時はなかった、放課後デイケアも増えてきているので
子供達が心も、体も、環境も、健やかに育つよう
そんな世の中になってほしいなと・・・改めて思った通院日でした。