わたしのばあい

心の風邪など存在しないの…心にあるのは傷と痛みと…ざわつく風

【大恋愛】完結・鬱と若年性アルツハイマー、似て異なる話

今期楽しみに観てたドラマ【大恋愛】が終わってしまいました。

観てなかった方にざっくり説明すると
若く優秀な産婦人科医が、結婚直前に
若年性アルツハイマーであることがわかり
その後の10年間、どう生きて行ったかを描いたドラマです。

わたしは医師でも、看護士でも、薬剤師でもなく
介護する側より、される側の人間なので、知ったかぶりな事言えませんが
【病】と付き合いながら生きている者として
経験から言えることはあるので、ドラマのシーンを思い出しながら
自身の記録として書いてみようと思います。

ドラマの初回、まだアルツハイマーだと分からない頃
・同じもの(ドラマでは黒酢はちみつ)を
    何度も注文してしまう

といったシーンがありました。

「私もよくやっちゃうのよね~」っていう人も多いですが
生活・経済的に問題がでるとなると
勘違いや物忘れと同じにはできないと思います。

主人公はお医者さんで、経済的に困ってるわけではなかったけれど
これを記憶なく+頻繁にしていたら一般家庭はもちろん、低所得世帯では大問題。

それが…鬱病精神疾患でも似たことが起きたりします。
これはわたしのばあいですが、今でも、やってしまうことの1つです。

初めてわたしが、鬱病になったんだと自覚した(するしかなかった)
きっかけが、それだったわけです。
自宅訪問にきた福祉関係の方が
「なんでこんなに歯磨き粉があるんですか?」
「同じものがいっぱいあるのは何故ですか?」
そう聞かれたのを覚えてます。

これは今、必死で押さえてる行動の1つで
買わないために、買い物に行く機会を減らすなど意識してます。

本当に記憶の欠落・曜日・時間の感覚や欠落が激しく
アルツハイマーになったんじゃないか?」と悩み
診察の時に主治医に訴えました。
でも、どの病院でも脳の検査になった事はありません。

代わりについた病名は強迫性障害でした。
無くなる事への不安、常にストックがないと落ち着かない
そんな漠然と~だけど買わないといられない不安が原因でした。

強迫性障害には、他にも確認や、異常なほどの潔癖など様々ありますが
わたしのばあいは不安感からくる確認行動と、買い置きが症状でした。

でも記憶の欠落は激しく日時や時間、朝か夜かもわからない
2、3日まえに買ったと思ったものが
  実は1ケ月前だった(ーー;)
といった、時間の観念がなくなってしまい又、主治医に訴えました。
けれど「鬱症状」という診断のみ

思い悩んでた頃、当時書いてたブログで親しくなったブロ友達が
似たような事を書いてたから、メールや電話したら
「朝起きたら、やけどしてた」「買った記憶のないものがある」などなど
アルツハイマーの初期症状と似た行動があると…。
彼・彼女たちも私を同じように、不安と悩みで
更に体調を崩していました。

一般的に鬱や精神疾患の多くは、怠けてるとか心の問題といわれますが
医学的には、脳の病気です。
伝達がうまくいかない事で誤作動おこす
こんな感じでイメージしてもらうといいかもしれません。

専門的な事はここでは省きますが
年齢(加齢)で誰しもが、物忘れが激しくなったりするのでしょうが
鬱などの病気になると、若くてもこういった症状が多くでることがあります。
なので笑い話やネタにされたり、ダメの烙印を押されたりと更に嫌な思いをします。
でもそれ以上に、若年性アルツハイマーなんじゃないか?
もう何も分からなくなってくんじゃないか?
その不安で益々鬱が酷くなったり、絶望することもあるわけです

初期症状と似てるケースが多いわけですが、違うのは進行しないこと。
いあ、進行というより、鬱が酷ければ欠落も多くなるし
状態が落ちついてる時はそこまで酷い物忘れがないとも言えます。
確かにわたしも、十年以上経っているけれど当時と大きく変わっていません。

こんな事も生き辛さの原因で、負のスパイラルになるんだけれど
まわりの理解や、サポートで改善できることは沢山あります。
どの病気にも言えることだと思いますが
病気にいい病気も悪い病気もないし
差別されるとか、同情されるとかって変な話だと思うんですよね
当人が苦しい・生き辛い・治りたい…
どんな病気でも思いは共通してるんじゃないかな?

大恋愛…確かにフィクションのドラマではあるけれど
病気はいつ身近にやってくるか分からないもの…
全てを理解することは無理でも、分かろうとする事は必要だと思います。
それは。わたしにも言えることで
様々な病気の人と出会う事もあるわけなので
そんな出会いや場面があったときは
まず知ること、分かろうとしたいな
そういう気持ちを持っていたいなと思います。

だってお互い様なんだもの
     っていう話を書いてみました。