わたしのばあい

心の風邪など存在しないの…心にあるのは傷と痛みと…ざわつく風

精神障害者手帳受給者への風当たりが強くならないで。

横浜の逃亡犯が捕まって、地元を始め近隣県や逃亡先として
名古屋方面といった誤報?などで不安だった方もまずは一安心ですね。

ただ、この事件は逃亡を許してしまった事
保釈する事への是非などの問題定義にもなりました。
ですが、なにより問題となってきてるのが障害者差別です。

私はこの逃亡犯が、精神障害手帳をもっていたことを知らなかったんですが
一昨日、ネットニュースで知ったときには
すでにネット上では、様々な意見というか…バッシングというか…
もう目を覆いたくなるようなコメントが入り乱れていました。

精神障害手帳を受給者といっても、二大精神病といわれる疾患の方から
鬱やパニック障害などの人までいます。

一方では手帳受給に値するというか、持った方がいい病状でも
プライドのような思考…(例えば、持ったら人として終り)や
差別や就職・結婚への影響を懸念して等の理由で
受給はしないで、自立支援のみも人もいます。
家族のサポートや経済的にそれなりに余裕がある為
受給の必要がないと考えてる人もいます。

また最近では発達障害の為、一般就労に不安があり障害者枠での就職で
障害手帳を持つケースも多くなっています。

日常生活に大きな支障はないけれど、混乱しやすかったり
不器用さや自己否定感の強さ、応用の苦手さ等々があったりします
なので、無理して一般就職をして、心を壊してしまう事を避ける為
障害者枠や、就労移行事業所でスキルアップ・社会に慣れていくには
障害手帳が必要だったりするんですよね

ですが、家族や友人知人、福祉に関わる人達以外の方達は
その事を知らない場合が多いし、
家族や福祉関係者であっても、考えや受け取り方は様々なので
差別意識をもってしまうこともあります。
だから、知らない=恐怖 と思ってしまうことは
ある意味、仕方ない事なのかもしれないけれど
      手帳受給者=犯罪予備軍
これはあまりにも短絡的というか、危険な事だと思うんです。

心を病んでしまったり、ストレスから通院を余儀なくされる人が
増え続けている世の中です。
言わないだけで、身近な方で手帳を持ってる人がいるかもしれないのです。

確かに問題行動や危険な思考、人を振り回したり困らせる人もいます。
わたしのばあい、鬱+@@@なのですが精神疾患に見られたことは1度もありません。

1人での子供育て、昔のようには無理でも仕事をし、音楽活動や慰問をし
友人知人がいて、PTAやご近所役員などをやってはいます
ですが手帳持ってるので、精神疾患者でもあるわけです。

話を戻しますが…
今回の事件で指摘された精神障害手帳が、どんな病気・疾患で受給したのか
わたしにはわかりませんが
このことで、他の受給者が更に酷い差別や、排除されることは
イコール(=)にならない、なってはいけないと思います。
私が出会った受給者の中には、教育関係者やIT社長、有名ミュージシャン…
本当に様々な分野で活躍してる方がいるのです。

知らないから、怖い
それは十分理解できます。自然な思考だとも思えます。
ですが、犯罪予備軍だとか、必要のない人間だという声には
怒りと悲しさと、痛みを感じます。

「昔よりはよくなった方だ」

…それはそうかもしれませんが、病名がつかなかった時代ではなく
今は様々な障害名・疾患名がつく時代です。
それは減る事はなく、極端だけど日々増えて行くような時代です。

悲しくて、聞くに堪えなくて、怒りを覚えて、虚しくなる
そんな事件や事故ばかりが飛び交う日々
優しく寄り添い支え合う、それが出来るのが人だと信じていたいです